Microsoft Edgeを使っていて、開くまで時間がかかる、タブの切り替えがもたつく、文字入力が遅れる、動画やスクロールがカクつく、と感じることがあります。
「Edgeが重い」と言っても、原因は1か所とは限りません。開いているタブや拡張機能のほか、表示しているWebサイト側、通信環境、パソコン全体の負荷など、複数の場所に原因が分かれます。そのため、キャッシュ削除や設定のリセットを最初から行う必要はありません。まず作業中の入力内容を保存したうえで、影響が小さく、元へ戻しやすい確認から順番に進めるのが安全です。
Edgeには、タブや拡張機能ごとの負荷を確認できるブラウザー タスク マネージャーや、タブのスリープ設定、省電力、スタートアップ ブーストなどの設定が用意されています。ただし、設定を変更するだけで必ず速くなるとは限りません。この記事では、症状から原因を切り分けて、必要な対処だけを行う流れで解説します。
なお、会社や学校の管理対象Edgeでは、設定や拡張機能の変更が制限されている場合があります。この記事は、主にWindows 11のパソコン向けMicrosoft Edgeを対象にしています。Edgeは更新が続いているため、画面や名称が記事と異なる場合があります。
この記事で分かること
- 症状からEdgeが重い原因を切り分ける方法
- 最初に試す影響の小さい対処
- ブラウザー タスク マネージャーの使い方
- 起動時ページ、新しいタブページ、スタートアップ ブーストの見直し方
- タブのスリープ設定と省電力の確認方法
- キャッシュ削除が向く症状とCookieの注意点
- グラフィックス アクセラレーションを確認する条件
- Edgeの設定リセットを行う前の注意
- Edge以外の原因を確認する方法
症状や目的がはっきりしている場合は、次の中から近い章へ進んでください。
Edgeが重い時は症状から原因を切り分ける
この章では、「Edgeが重い」という症状を分類して、どこから確認すればよいかを整理します。同じ「重い」でも、原因はタブ、拡張機能、Webサイト、通信、Edgeの設定、パソコン全体のどれかによって、確認する場所が変わります。
Edgeだけが重いのかパソコン全体が重いのか確かめる
最初に確認したいのは、重いのがEdgeだけなのか、パソコン全体なのかという点です。ここを取り違えると、Edgeの設定をいくら変えても改善しません。
- ほかのアプリの起動や切り替えは普通か
- エクスプローラーの操作は普通か
- Edgeを閉じている間もパソコンが重いか
ほかのアプリまで重い場合は、パソコン全体に原因がある可能性が高くなります。その場合はEdge以外の原因を切り分けるから確認を始めてください。
症状を分けて確認する場所を決める
Edgeだけが重い場合は、症状によって確認する場所が変わります。
- 起動時:Edgeを開いてから使えるようになるまで待たされる
- Edge全体:タブの切り替え、文字入力、ページ内の操作が重い
- 動画・スクロール:再生やスクロールがカクつく、表示が乱れる
- 特定サイトだけ:ほかのサイトは問題ないのに1つのサイトだけ遅い
- 閉じた後:Edgeを閉じてもパソコンの負荷が残る
タブや拡張機能の数だけで原因が決まるわけではありません。症状と実際の使用量を確認しながら切り分けていきます。
設定は一度に変えず1つずつ比べる
確認を進める時は、設定を一度に複数変更しないでください。まとめて変更すると、どれが効いたのか、どれで不便が出たのかが分からなくなります。
1つ変更したら、必要に応じてEdgeを再起動し、重かったページや操作を同じ条件で試します。改善しなければ元へ戻してから、次の項目を確認しましょう。同じ条件とは、同じページ、同じくらいのタブ数、同じ動画や入力欄で比べる、という意味です。
まず影響が小さい確認から始める
この章では、どの症状でも最初に試しやすい、影響が小さく元へ戻しやすい対処をまとめます。いきなり設定を変更したりデータを削除したりする前に、ここから確認しましょう。
作業中の入力内容を保存する
確認を始める前に、作業中の内容を保存してください。
- フォームへ入力中の内容
- ブラウザー上で編集中の文書や資料
- 管理画面などで保存前の変更
この後の手順には、タブを閉じる、Edgeを開き直す、タスクを終了するなど、未保存の内容が失われる可能性がある操作が含まれます。先に保存しておけば、どの手順も落ち着いて試せます。
不要なタブを閉じる
開いているタブが多いほど、Edgeが処理する内容は増えます。特に、動画、Web会議、SNS、ブラウザー上で動く文書作成などのWebアプリは、1つのタブでも負荷が大きくなる場合があります。
ただし、タブの数だけで重さが決まるわけではありません。作業中のタブや入力途中のタブまで機械的に閉じる必要はなく、使い終わったタブから閉じれば十分です。後で読むページは、お気に入りやコレクションへ移すとタブを減らしやすくなります。
現在のタブは、次のショートカットで閉じられます。
Ctrl + W
閉じたタブは、次のショートカットで戻せる場合があります。
Ctrl + Shift + T
Edgeを終了して開き直す
タブを整理しても重い場合は、Edgeをいったん終了して開き直します。長時間使い続けた状態が一度リセットされ、一時的な重さが解消することがあります。
開き直した直後に、閉じる前のタブをすべて復元すると、再び負荷が高くなる場合があります。必要なタブから順に開き直すと、変化を確認しやすくなります。
なお、後述するスタートアップ ブーストやバックグラウンド動作の設定によっては、ウィンドウを閉じた後もEdgeのプロセスが残る場合があります。プロセスが残っていること自体は、異常とは限りません。
Edgeを最新版へ更新する
Edgeが古いままだと、修正済みの不具合やパフォーマンスの改善が反映されていない場合があります。更新の状態は、次の経路で確認できます。
Edge右上の…
↓
ヘルプとフィードバック
↓
Microsoft Edgeについて
この画面を開くと、Edgeが更新の有無を確認します。更新がある場合は、適用のためにEdgeの再起動が必要になることがあります。再起動の前に、フォーム入力など作業中の内容を保存してください。

会社や学校の管理対象環境では、更新のタイミングが管理者側で制御されている場合があります。具体的なバージョン番号は環境によって変わるため、この記事では記載しません。
ブラウザータスクマネージャーで負荷を確認する
この章では、Edge内のどのタブや拡張機能が負荷になっているかを確認する方法を説明します。Windowsのタスクマネージャーとは別に、Edgeにはブラウザー内の負荷だけを見る専用の画面があります。
ブラウザータスクマネージャーを開く
Edgeのブラウザー タスク マネージャーは、次の経路で開けます。
Edge右上の…
↓
その他のツール
↓
ブラウザー タスク マネージャー
Windows版では、次のショートカットでも開ける場合があります。
Shift + Esc

タブと拡張機能の使用量を比べる
この画面には、Edge内のタブ、拡張機能、バックグラウンド処理などが一覧で表示されます。「メモリ」や「CPU」の列見出しを選択すると、使用量の大きい順に並べ替えられます。
数値を見る時は、次の点に注意してください。
- 動画の読み込み中など、短時間だけ使用量が高いことがある
- 数値が大きいだけで、異常・不要とは断定しない
- 同じ条件(同じタブ・同じ操作)で何度か確認する
突出して数値が大きいタブや、常に高い数値が続く拡張機能があれば、次の確認先の手がかりになります。
不要なタスクだけを終了する
負荷の高い項目が見つかっても、終了するのは用途が分かっている不要なタブや処理だけにしてください。タスクを終了すると、そのタブの読み込みはすぐに停止します。
終了する前に、次を確認しましょう。
- 長文入力中や送信前のフォームではないか
- 保存前の編集画面ではないか
- サイトの表示に必要な拡張機能ではないか
- 用途が分からないシステム項目ではないか
問題がないことを確認できたら、対象のタスクを選んで終了操作を行います。迷う場合は、タスクの終了ではなく、通常の操作でタブを閉じてください。
Edgeの起動と常時動作の設定を確認する
この章では、Edgeを開くまで時間がかかる場合と、閉じた後も動作が残る場合に関係する設定を確認します。起動時に読み込む内容と、Edgeを閉じた後に残す動作は、どちらも設定で調整できます。
起動時に開くページを見直す
起動時に複数のページを開く設定だと、Edgeを開いた直後に多くの読み込みが発生します。特に、動画サイト、ニュースサイト、Webアプリをまとめて開く設定では、起動が遅く感じることがあります。
設定は次の経路で確認できます。
Edge右上の…
↓
設定
↓
スタート/ホーム/新規タブ ページ

次の点を確認してください。
- 複数ページを同時に開く設定になっていないか
- 前回のタブを復元する設定で、重いページまで復元していないか
- 使っていないページが登録されたままになっていないか
毎回必要なページだけを残し、後で見るページはお気に入りへ保存すると、起動直後の待ち時間を減らしやすくなります。
新しいタブページの表示内容を減らす
新しいタブページにニュース、背景画像、おすすめコンテンツなどが多く表示されると、Edgeを開いた直後や新しいタブを開く時に重く感じることがあります。
新しいタブページを開き、ページ内の設定から表示内容を調整できます。


表示を簡素にすると、新しいタブを開いた時の読み込みが減る場合があります。ニュースやおすすめの表示が必要かどうかで判断してください。
スタートアップブーストを確認する
スタートアップ ブーストは、Edgeを速く開けるようにするために、最小限のプロセスをバックグラウンドで動かしておく機能です。起動が遅い場合はオンにして比較し、閉じた後の動作が気になる場合はオフにして比較します。
設定は次の経路で確認できます。
Edge右上の…
↓
設定
↓
システムとパフォーマンス
↓
システム

確認する時は、次の点に注意してください。
- 環境やバージョンによっては表示されない場合があります
- 管理対象のパソコンでは変更できない場合があります
- オンにすれば必ず速くなる、というものではありません
起動の速さを優先するか、閉じた後にプロセスを残さないことを優先するかで選んでください。
Edgeを閉じた後のバックグラウンド動作を確認する
Edgeには、閉じた後も拡張機能やアプリの一部をバックグラウンドで動かし続ける設定があります。Edgeを閉じてもパソコンが重い、ファンが回り続ける、という場合はこの設定を確認します。

この設定は、オン・オフで次のような違いがあります。
- オンの場合:Edgeを閉じている間も、拡張機能やWebアプリの通知などが動作し続けます。その分、閉じた後もメモリやCPUを使う場合があります
- オフの場合:この設定によってEdgeを閉じた後も続いていたバックグラウンド拡張機能やアプリの実行を続けなくなります。そのため、閉じている間はWebアプリの通知や更新が動作しなくなる場合があります
ただし、この設定だけで、Edgeを閉じた後に残るすべてのWindowsのプロセスを必ず終了できるわけではありません。次の点も知っておくと、状況を判断しやすくなります。
- 起動を速くするスタートアップ ブーストは、これとは別の設定です
- EdgeのWebエンジンを利用するWindowsのアプリやウィジェットは、別の理由で動作する場合があります
通知が必要なWebアプリを使っているかどうかで判断してください。設定を切り替えた後は、Edgeをすべて閉じて、少し待ってからパソコンの状態を確認します。
プリロードに関する設定を確認する
Edgeには、次に開きそうなページをあらかじめ読み込んで表示を速くする設定があります。今回確認した日本語設定画面では、「システムとパフォーマンス」の「パフォーマンス」にある「全般」に、「ページをプリロードして閲覧と検索を高速化する」と表示されています。
表示は速くなる可能性がある一方で、事前読み込みの分だけ通信量が増える場合があります。プリロードを有効にすれば、すべてのページが必ず速くなるというものではありません。通信量を抑えたい環境では、表示速度だけでなく通信量やプライバシーの考え方も踏まえて選んでください。
Edgeのパフォーマンス設定を確認する
この章では、タブを多く開いた時の負荷を抑えるための設定を確認します。Edgeには、使っていないタブを休ませる仕組みと、Edge全体の使用量を抑える仕組みがあります。
パフォーマンス検出機能を確認する
Edgeには、バックグラウンドのタブでRAMやCPUの使用量が高くなっていないかを検出する、パフォーマンス検出機能があります。検出の結果は、次の経路で開くパフォーマンスの画面で確認できます。
Edge右上の…
↓
その他のツール
↓
パフォーマンス
この画面では、タブのパフォーマンス状態が表示されます。問題が検出されていない場合は、正常な状態に相当する表示になります。使用量の高いタブが検出された場合は、対象のタブが一覧で表示され、タブをスリープさせる操作やタブを閉じる操作を選べます。
機能の有効・無効は、設定画面の「全般」にある「パフォーマンス検出を有効にする」で切り替えられます。
Edge右上の…
↓
設定
↓
システムとパフォーマンス
↓
パフォーマンス
同じ「全般」には、スリープ中のタブを見分けやすくする「非アクティブなタブをフェードする」もあります。
一覧に表示されても、作業中のタブやWeb会議のタブまで機械的にスリープさせたり閉じたりしないでください。内容を確認してから操作しましょう。
タブを自動的にスリープ状態にする設定を確認する
使っていないバックグラウンドのタブを一時停止して、CPUやメモリの使用を抑える機能があります。Microsoftの資料でスリーピング タブと案内される機能は、今回確認した日本語設定画面では「タブを自動的にスリープ状態にする」と表示されています。
スリープはタブの一時停止で、スリープ中のタブを選択すると再開し、通常のタブとして利用できます。ページ内容をメモリから破棄して再読み込みが必要になるタブとは、同じ動作ではありません。後述するリソース制御で上限に達した場合などは、タブが破棄されることがあります。
設定は次の経路で確認できます。
Edge右上の…
↓
設定
↓
システムとパフォーマンス
↓
パフォーマンス

「メモリ」の項目で、次を確認します。
- 「タブを自動的にスリープ状態にする」がオンになっているか
- 「時刻設定後に非アクティブなタブをスリープ状態にする」で選んでいる時間が作業に合っているか(今回確認した画面では「1時間」が選ばれていました)
常に動かしたいサイトがある場合は、「全般」の「これらのサイトを常にアクティブな状態に保つ」で「サイトの追加」から登録します。スリープ中のタブを見分けやすくしたい場合は、同じ「全般」にある「非アクティブなタブをフェードする」も確認してください。
音声や動画を再生している、画面共有をしている、カメラやマイクを使っている、通知を扱っているなどのタブは、スリープしない場合があります。スリープしないタブがあるからといって、不具合とは限りません。
省電力の設定を確認する
ブラウザーのリソース使用量を抑えて、閲覧中の電力消費を減らすための機能があります。Microsoftの資料でエネルギー節約機能(旧称:効率モード)と案内される機能は、今回確認した日本語設定画面では「省電力を有効にする」と表示されています。
設定画面の「電源」にある「省電力を有効にする」をオンにすると、「バランス」と「最大の節約」から選べます。
Microsoft公式では「バランス」が推奨オプションとして案内されています。通常は閲覧時の影響を抑えながら省エネルギーを行い、バッテリー残量が少ない時には追加の節約処理が行われます。そのため、バランスを選んでいても、バッテリー残量が少ない時などは目に見える速度低下が起きる場合があります。
「最大の節約」は、長時間電源へ接続できず、バッテリーをより長く使いたい場合の選択肢です。電源へ接続していない間はずっと追加の節約処理が行われるため、動画などの滑らかさや閲覧時の速度へ影響する場合があります。

動画やスクロールがカクつく場合は、「最大の節約」になっていないかを確認します。Microsoft公式ではバランスが推奨されていますが、長時間電源へ接続できない場合は最大の節約も選択肢になります。用途と電源環境に合わせて選び、実際の表示や操作への影響を確認してください。
推奨という表示だけで一律に決めず、設定を変更したら同じ動画・同じページで変化を比べましょう。
そのほか、次の点も確認してください。
- 同じ「電源」に「電源に接続している場合でも省電力を使用する」の設定があります
- Windowsでは、Windows側のバッテリー セーバーの状態が関係します
- バッテリーを搭載しないデスクトップPCでも、利用できる場合があります
なお、Windowsのタスクマネージャーに表示される「効率モード」は、プロセスやプロセスグループのリソース使用を抑え、バックグラウンド処理の優先度を下げるWindows 11の機能です。Edgeの省電力とは別の仕組みで、一方をオフにしても、もう一方が自動的にオフになるわけではありません。名前が似ているため混同しないようにしてください。
リソース制御は必要な場合だけ使う
Edgeが使用できるRAMの目安となる上限を設定する機能があります。Microsoftの資料でリソース コントロールと案内される機能は、今回確認した日本語設定画面では「ゲーム」の中に「リソース制御を有効にする」と表示されています。表示される環境では、Edgeがほかのアプリの動作へ与える影響を抑えたい場合に検討できます。

設定する時は、次の点に注意してください。
- 低い値を設定すると、ブラウザーの性能へ影響する可能性があります
- 上限を超えると、メモリを節約するためにタブの破棄が始まる場合があります
- 破棄されたタブへ戻る時は、再読み込みが必要になる場合があります
- 設定した値は、Edgeが常にその使用量以下で動作することを保証する厳密な上限ではありません
- 上限を低くすれば、必ずパソコン全体が速くなるというものではありません
タブを多く開いていて操作が重い場合は、まずタブのスリープ設定と、負荷の高いタブを確認してください。リソース制御は、その後に検討する項目です。
特定のサイトだけ遅い時に確認する
この章では、ほかのサイトは問題ないのに、1つのサイトだけ表示や操作が遅い場合の確認方法を説明します。この症状では、Edge全体の設定を大きく変えても解決につながらないことがあります。
InPrivateウィンドウは切り分けの参考にする
InPrivateウィンドウは、次のショートカットで開けます。
Ctrl + Shift + N

多くの拡張機能は、利用者が明示的に許可していない限り、InPrivateウィンドウでは動作しません。そのため、InPrivateで同じサイトが軽く表示される場合、拡張機能や通常のプロファイルに保存されたデータが関係している可能性があります。
ただし、InPrivateではログイン状態、Cookie、サイトデータの扱いも通常のウィンドウと異なります。「InPrivateなら軽い」という結果だけで、特定の拡張機能が原因と断定はできません。原因の確認は、通常のウィンドウへ戻って行いましょう。
なお、InPrivateは切り分けの補助として使う機能で、通信を匿名化したり、完全にプライバシーを保護したりする機能ではありません。
拡張機能を1つずつ確認する
拡張機能は便利な反面、ページ上で動作したり、バックグラウンドで処理したりすることがあります。原因を調べる時は、一度にすべて削除せず、1つずつ無効にして、同じサイト・同じ操作で比べます。
拡張機能の一覧は、次の経路で開けます。
Edge右上の…
↓
拡張機能
↓
拡張機能の管理

一覧では、次の観点で確認します。
- 重くなり始めた時期の前後に追加した拡張機能はないか
- 使っていない拡張機能はないか
- 似た機能を持つ拡張機能が重複していないか
- 入れた覚えのない拡張機能がないか

削除まで行う場合は、拡張機能内の設定や保存データが消えないか、後で同じものを再インストールできるかを事前に確認してください。パスワード管理、セキュリティ、アクセシビリティ、仕事や学校で使う拡張機能は、止めると作業や安全性に影響することがあります。
特定の種類の拡張機能を、根拠なく「重くなりやすい」と決めつけないようにしましょう。
キャッシュを削除する条件とCookieの注意
キャッシュは、一度表示したページの画像やファイルを一時保存して、次回の表示を助けるための仕組みです。キャッシュが増えたことだけで、Edge全体が必ず重くなるとは限りません。
キャッシュ削除が向いているのは、主に次のような症状です。
- 特定サイトの表示が崩れる
- サイトを更新したのに、古い内容のまま表示される
- 特定のページだけ読み込みや表示形式に問題がある
削除する場合は、まずキャッシュに当たる項目だけを対象にすることを検討してください。閲覧データの削除画面は、次の経路で開けます。
Edge右上の…
↓
設定
↓
プライバシー/検索/サービス
↓
閲覧データをクリア

Cookieやサイトデータを一緒に削除すると、サイトからのログアウトや、サイトごとの設定の消去が起きる場合があります。削除の前に、次を確認してください。
- 必要なサイトへ再ログインできるか(パスワードや二段階認証の準備)
- 作業中の内容が残っていないか
- サイトごとの表示設定などが消えても問題ないか
パスワードや自動入力のデータは、必要がなければ選択しないようにしましょう。
対象サイトだけのデータを確認する
サイト全体のCookieをまとめて削除する前に、対象のサイトだけのデータを確認する方法もあります。アドレスバーの左側にあるアイコンから、そのサイトに保存されているデータを開けます。

対象サイトのデータを削除すると、そのサイトからはログアウトされ、入力中の内容も失われます。実行する前に、再ログインの準備ができているか確認してください。
動画や画面表示が不安定な時に確認する
この章では、動画やスクロールの表示に問題がある場合に確認する設定を説明します。ここで扱う設定は、Edge全体を速くするための一般的な対処ではなく、表示の問題を切り分けるための確認項目です。
グラフィックスアクセラレーションを確認する条件
グラフィックス アクセラレーションは、画面表示の処理にGPU(グラフィック機能)を使うための設定です。通常はオンのままで問題なく動く環境も多く、症状がなければ変更する必要はありません。
確認の対象になるのは、次のような症状がある場合です。
- 動画が正しく再生されない
- スクロールや画面がちらつく
- 表示が黒い画面になる
- Edgeがクラッシュする
- GPUやグラフィックドライバーとの相性が疑われる
設定は次の経路で確認できます。
Edge右上の…
↓
設定
↓
システムとパフォーマンス
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システム

切り分けとして、現在の状態と反対にして比べます。変更を反映するには、Edgeの再起動が必要です。オフにすれば必ず軽くなる、というものではありません。会社や学校のパソコンでは、この設定の変更が制限されている場合があります。
変更前の状態を記録して元へ戻せるようにする
この設定を変更する時は、変更前がオンだったかオフだったかを記録してください。比較して改善しなければ、元の状態へ戻します。
比べる時は、条件をそろえると判断しやすくなります。
- 同じ動画を、同じ画質・同じくらいの再生位置で確認する
- 同じページを、同じ拡大率でスクロールして確認する
- 映像の乱れや音のずれが増えていないか確認する
- スクロール以外の操作が重くなっていないか確認する
症状が変わらないのに設定だけ変えたままにすると、後から原因を切り分けにくくなります。
それでもEdgeだけ重い時に確認する
この章では、ここまでの確認で改善しない場合の最終的な選択肢と、管理対象Edgeでの注意点を説明します。
設定のリセットは最後に検討する
設定のリセットは、タブ、拡張機能、パフォーマンス設定、Edgeの更新、キャッシュ、グラフィックス アクセラレーションを確認した後に、それでもEdgeだけが重い場合の最終的な選択肢です。最初の対処として行う必要はありません。
設定のリセットは、次の経路で確認できます。
Edge右上の…
↓
設定
↓
設定のリセット

実行の前に、画面へ表示される説明を必ず読んでください。影響を受ける項目と残る項目は、Edgeのバージョンによって異なる場合があります。一般には、スタートアップページ、新しいタブページ、既定の検索エンジン、固定したタブ、拡張機能の有効・無効、一時的なデータなどが影響を受け、お気に入りや履歴、保存したパスワードは残ります。
実行前に、使っていた拡張機能の名前など、後で戻したい情報を控えておくと復旧しやすくなります。
管理対象Edgeでは制限を回避しない
会社や学校で使用するEdgeでは、組織によって設定や拡張機能が管理されている場合があります。設定画面などに、組織によって管理されている旨の表示が出るのが目印です。
管理対象のEdgeでは、次の点に注意してください。
- 設定、拡張機能、更新などが管理者側で制御される場合があります
- 変更できない設定を回避しようとしない
- 管理対象の拡張機能を強制的に削除しない
- 業務や学習に支障がある場合は、管理者へ確認する
個人のパソコンなのに意図しない管理表示がある場合も、自己判断で設定を変更せず、管理元を確認してください。
Edge以外の原因を切り分ける
この章では、Edgeの設定を見直しても改善しない場合に、Webサイト側、通信環境、パソコン全体のどこに原因があるかを切り分ける方法を説明します。
別のブラウザーでも同じサイトが遅いか確認する
特定のサイトだけ遅い場合は、次の順で確認すると、Edgeの問題かどうかを切り分けられます。
- 別のサイトは通常どおり表示できるか
- 再読み込みで変わるか
- InPrivateウィンドウで変わるか
- Google Chromeなど、別のブラウザーでも同じサイトが遅いか
別のブラウザーでも同じように遅い場合は、Edgeではなく、サイト側や通信環境に原因がある可能性が高くなります。EdgeとChromeの違いは、EdgeとChromeの違いを初心者向けにやさしく解説でまとめています。
WindowsのタスクマネージャーでPC全体を確認する
Edge以外のアプリも重い場合は、Windowsのタスクマネージャーで、パソコン全体のCPU・メモリ・ディスクの使用状況を確認します。
Ctrl + Shift + Esc
次のような状態が重なっていないかを確認してください。
- 起動中のアプリが多い
- Windows Updateが裏側で動いている
- クラウド同期やバックアップが動作中
- ストレージの空き容量が少ない
Windows側の確認手順は、Windows 11でPCが重い時の原因と軽くする方法|確認する順番を解説でまとめています。自動的に起動するアプリを見直す場合は、Windows 11のスタートアップアプリを無効にする方法|設定とタスクマネージャーも参考にしてください。
通信環境とサイト側を確認する
ページの読み込みだけが遅い場合は、通信環境やサイト側も確認します。
- Wi-Fiの電波状態や、ルーターの再起動で変わるか
- スマートフォンなど、別の端末でも同じサイトが遅いか
- サイト側の障害情報や、アクセスが集中しやすい時間帯ではないか
これらに当てはまる場合、Edgeの設定を変更しても改善は見込めません。時間を置いて確認するか、通信環境側を見直します。
よくある質問
この章では、Edgeが重い時によくある質問と、その考え方をまとめます。
Edgeを閉じてもプロセスが残るのは異常ですか?
異常とは限りません。スタートアップ ブーストや、閉じた後もバックグラウンド動作を続ける設定が有効な場合、プロセスが残ることがあります。閉じた後にパソコンが重い、ファンが回り続けるなど困っている症状がある時に、これらの設定を確認してください。
タブのスリープ設定と省電力は両方オンにすべきですか?
一律に両方を強くする必要はありません。「タブを自動的にスリープ状態にする」は使っていないタブを一時停止する機能、「省電力を有効にする」はブラウザー全体のリソース使用量を抑える機能で、目的が異なります。タブを多く開くことが多いならタブのスリープ設定、バッテリーを長持ちさせたいなら省電力から確認し、操作感を見ながら調整してください。
Edgeが重い時はキャッシュを削除すればよいですか?
最初にキャッシュを削除する必要はありません。キャッシュ削除が向いているのは、特定サイトの表示崩れや古い表示が残る場合です。Edge全体が重い場合は、まずタブの整理、ブラウザー タスク マネージャー、拡張機能の確認から進めてください。
InPrivateウィンドウで軽ければ拡張機能が原因ですか?
その可能性はありますが、断定はできません。InPrivateでは、拡張機能だけでなくCookieやサイトデータの扱いも通常と異なるためです。通常のウィンドウへ戻り、拡張機能を1つずつ無効にして、同じサイト・同じ操作で比較して確認してください。
グラフィックス アクセラレーションはオフにした方がよいですか?
症状がなければ変更する必要はありません。動画の再生異常、画面のちらつき、クラッシュなどがある場合に、切り分けとしてオン・オフを比較する設定です。変更前の状態を記録し、改善しなければ元へ戻してください。
設定をリセットするとお気に入りやパスワードも消えますか?
一般には、お気に入り、履歴、保存したパスワードは残り、スタートアップページ、新しいタブページ、既定の検索エンジン、固定したタブ、拡張機能の有効・無効、一時的なデータが影響を受けます。ただし、影響する項目はバージョンによって異なる場合があるため、実行前に画面の説明を確認してください。
まとめ
Edgeが重い時は、最初に作業中の内容を保存し、重いのがEdgeだけなのか、パソコン全体なのかを確認しましょう。原因はタブ、拡張機能、Webサイト、通信、Edgeの設定、パソコン全体に分かれるため、全員に同じ対処が効くわけではありません。
そのうえで、不要なタブを閉じる、Edgeを開き直す、ブラウザー タスク マネージャーで負荷を確認する、拡張機能を1つずつ見直す、という影響の小さい確認から進めます。起動が遅い場合は起動時ページ、新しいタブページ、スタートアップ ブーストを、タブを多く開く場合はタブのスリープ設定や省電力を確認してください。
キャッシュ削除は特定サイトの表示に問題がある場合の対処、グラフィックス アクセラレーションは表示や動画の問題を切り分けるための設定です。設定のリセットは最後の選択肢として、影響する項目を確認してから検討しましょう。Edge以外も重い場合は、通信環境やWindows側の確認を優先すると、原因へ早くたどり着けます。
